さぶん市行きました(報告)

2013年10月20日 23:47
10/16にさぶん市に行ってきた。
簡潔に言えば素晴らしい体験、感無量だった。はるばる京都から東京まで、一日お休みを取って行っただけあった。
しかし、行くまでは前途多難というか、心配だらけだった。主に台風が。

10/15出発の夜、「10年に一度の台風」とか言ってニュースは脅かし、ネットはお祭り。まあよくもよりによってこんな時に、僕は逸れろ逸れろと祈るしかなかった。
台風は16日の朝に関東直撃とのことで、僕が乗るバスは西から東まで台風に追従するかたちで、風にあおられ揺れに揺れた。
東京駅近くの駐車場で降ろされると、寝起きで低血圧の身体に風が冷たく、身体がガタガタと震えた。傘はひっくり返って使い物にならず、雨を浴びながら東京駅のマクドナルドに逃げ込み小休止。周りには電車が動かなくて行くところのない人々が大勢いた。これじゃあ吉祥寺に辿り着くことも出来んのではないか、むしろさぶん市の開店すらあやしいのではないかと気が気でなかった。

と、さも波瀾万丈の旅であるかのように書いたけれど、それもここまで。2時間程マクドナルドで時間をつぶして外に出るとすっかり晴れていた。
電車は止まりまくっていたけど、時間にも余裕があり、大した問題ではなかった。

さぶん市開店直後14時に行ってみると、すでにドアの前には中に入れない人の列が出来ていた。
台風もあり、平日で、開店直後にいきなりこれほどの盛況とは。
これには部屋を提供していたアートギャラリー絵の具箱の管理人さんらしき人物(ただの推測)も驚いたらしく、焦ってウロウロしていた。
彼がこんな会話をしていたのを立ち聞きしてしまった。「そんなに有名な方だったんですか?僕知らなくって…」
僕は高野文子先生、さベあのま先生を大友克洋先生等に劣らぬ漫画史のエポックと認識しているけれど、やっぱり一般的知名度は低いのだなあと、改めてわかった。でも、アートやってるなら知ってても良いような?関係ないか。

結局列を作るのは周りに迷惑がかかるということで、15時に再度来てくださいと整理券を渡された。その時に初めて高野文子先生、さベあのま先生お二人が「すいませんねえ」みたいな感じで出てきた。
うおおお本物だ。初めて行ったライブで、奥田民生がおもむろにステージ上でギターをチューニングしだした時以来の感慨。
でまあ言われた通り一旦解散して吉祥寺アニメイトで時間をつぶすも、こういうのは退屈で時間が全く進まないように感じるね。

15時に再び馳せ参じると、おしぐちたかし氏がお手伝いをしていた。その時はわからなかった(岡田斗司夫か?とも思った)けど、後で思い出した。高野文子先生のインタビュー目的でこの人の本を買ったことがある。

ここからがメイン。
高野文子先生はずっと立っていてグッズを買ったお客さんにサインをしていた。僕の中では『黄色い本』受賞の頃の写真が最新の姿だったので、髪も短く白くなっていたが、細くシャキっとした姿が印象的だった。さベあのま先生はずっと会計で忙しそうだった。
人でいっぱいキツキツの部屋を展示を見ながらぐるっと回り、グッズを手に取り並ぶ(すでに高野文子先生の大半のグッズは売り切れていた)。
すると部屋の電気が消えた。僕は自分が壁に寄りかかった時にスイッチでも押してしまったかとキョロキョロしたがとくにそんなものはなかった。
これは後でツイッターで知ったことなのだけど、さべあのま先生に座ったらと勧められた高野文子先生が、はじっこが好きだからと言って壁に寄りかかり、電気のスイッチを切ってしまったらしいのだ。なんだよ。かわいいじゃないか。見たかったな、それ。

そいで私が買ったグッズはこちら。左上がいただいたサイン。

サインには(カタカナで名字)君と、『ドミトリーともきんす』のように書いてください。とお願いしたら少し苦笑いして書いて下さった。これで、僕もトモナガ君やユカワ君のような新しい視線を持った人間になれるように頑張れる。と思う。

大友克洋先生やいしかわじゅん先生等が寄せ書きにサインしていたのを高野文子先生の背後にみつけて
僕「あ、いしかわ先生もいらっしゃったんですね」
高野先生「ええ、ご近所なので〜」
という会話をした。

僕は何度もありがとうございますと言って頭を下げて出て行った。

とうとう僕は憧れ中の憧れ、最も尊敬する漫画家と言っても良いお二人に会うことが出来た。『スージーちゃんとマービー』で育ち、『絶対安全剃刀』に大きな衝撃を受けた。既刊は全て集めた。そんな大事な漫画家と同じ空間にいて、多少でも会話をし、サインまでいただいた。アワー。ウワー。

生きてて良かった。

つづく




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