一ヶ月前に『SHORT PEACE』観たよ。思い出したよ。

2013年08月23日 18:14
大友克洋最新作『SHORT PEACE』観てきましたよっと。観たの一ヶ月程前なんだけどね…
確か、前の記事書いた日に観に行って、早速感想をブログに書こうと思ったけど、マンガミュージアムのことを書いてなかったから先にそれを書かないとと思い出して、それでは『SHORT PEACE』については明日書こうとか思ってたら一ヶ月経っていましたと。
なんですぐ書かないかな…感想の鮮度も下がっちゃうのにね。感想書く程の作品じゃなかったとかじゃないから。本当に。良かったんだから。
うん、良いアニメ見てきたっていう充実感は確かにあるのですよ。
本当はそれほど期待してなかったのだけど。

カトキハジメが初監督だったり、『火要鎮』が文化庁メディア芸術祭アニメ部門の大賞とったり、話題にはそれなりになってたけど、僕はどうもまだ3DCGのアニメに慣れなくて、観る前はせっかく優秀なスタッフ集まってるんだから手描きでやってくれよーとか思っちゃってたのだ。
2006年の『FREEDOM』とか僕はすごい好きなんだけど、トゥーンレンダリングのまだまだチープな質感にちょっとがっかりしていたから、その印象がまだまだ拭えないでいたのもある。ところが今回の『SHORT PEACE』は予想以上に違和感がなかった。進歩してるじゃないか!素晴らしいネ!
神山監督の009も含めて、日本のアニメでトゥーンレンダリングをつかっていこうって挑戦は続いてるのよね。

思えば99年頃の大友、森本晃司さん、亡くなった今さんの対談でも「僕らはCGを使うのが面白いから使ってるんだ」って話をしてて、そこからずっとCGをアニメーションにうまく取り入れようってずっとやってきたんだね。安くアニメーションを造れるからという消極的な理由じゃなくて(それはそれで良いと思うけれど)、CGを使うことに表現的な面白さを見出せているからこそなんだと思う。今回はその挑戦がかなり実を結んでいるのを感じました。感服。

肝心の中身の話。ちなみに共通テーマは「日本」なんだってサ。
まず森本監督担当のOPは、ひぐらしの鳴く幻想的な雰囲気の鳥居と少女というモチーフ。もうこれは僕が大好きな奴ですよ。出だしの数秒で気持ちよくなれた。何度でも観たい。

続く森田監督の『九十九』、これはCGで日本の布の美しさを表現しようってやつですかね。人物のCGは若干滑ってたし、背景と噛み合ってない感じを受けたけど全体的に暖かい印象を受けるCGだった。

そんで大友監督の『火要鎮』、すげえ!こんなに綺麗な!すげえ!日本の絵巻物が動いてるよ!大友ってやっぱすげえな!
と言う他ない。本当にすごかった。
CGを使ってる部分が一部のモブと、人の髪の毛っていうのが面白い。アニメーションキャラクターにCGのカツラをかぶせてるみたいな感じかな。

安藤監督『GAMBO』、なかなかの衝撃作だった。えぐい。鬼が村を襲って山の神様が退治するっていう昔話を現実的にして、残酷さから目をそらさないで描くっていうところがポイントだったかなと思う。CGも独特の荒い線を使ってアニメっぽく見せてた。

カトキ初監督『武器よさらば』、戦闘シーンが大友の原作マンガより詳細に描かれていた以外はほぼ原作通りの展開だった。カッコイイエンターテイメント作品になってたけど、まあなんか無難な印象。これのどこが「日本」なんだ?と思って見てたら最後の遠景で申し訳程度に遠くそびえる富士山に笑ってしまった。

こんな感じ。CGアニメーション技術の先に行こうと、向上させようとしているのが感じられたし、進化を実感出来てよかった。
『風立ちぬ』のような一般の人々にも観てもらえる名作が公開されている裏では、こういうアニメを進化させようという挑戦があるものなのですよ。多分。  

このページの上へ▲