偉大なるマイナー

2013年05月08日 22:52
先日、友人と日本の漫画の歴史について少し話して、ウィキペディアにはどんな感じで書かれてるのかなということが気になって調べた。そのまんま「日本の漫画の歴史」という項目。

ガロやCOM、ニューウェーブがどのように扱われているのかという興味で調べたんだけど、そこのくだりはいっさいなく、劇画の流れなんかについても全く触れられていなかった。僕の興味の中心であるニューウェーブについては「この時期に連載を開始した漫画」として大友の『童夢』『AKIRA』が羅列されているだけだった。これにはちょっと驚いた。大手出版社の特に少年少女誌を中心に歴史を綴るのは当然のことと思うけど、じゃあそのメインストリームに「ガロ系」やニューウェーブは全く影響を与えていなかったのかと。それは違うでしょー。あだち充だってCOMの出身だし、全共闘とガロの話は日本史だし、大友がいなかったら今の多くの漫画家はいなかったでしょー。
と悶々としていたところにビッグマイナーという単語を思い出した。

ビッグマイナーはその分野をちゃんと知る人ならその功績の偉大さを知っているけど、一般的には知名度の低い人のことを指す言葉で(多分)「ド迫力のマイナー」を自称する平沢進なんかが該当する。漫画家の場合、僕が馬鹿の一つ覚えのように名前を連呼する高野文子先生が該当すると思う(専門家や漫画家からの評価は凄く高いけど、今や能動的に知ろうとしなければ知ることの無い存在になってるという意味で)。

で、奇しくも平沢進もまた、音楽の方で言うニューウェーブの人というところが象徴的だと思う。つまり、音楽も漫画もニューウェーブってのはメインストリーム以外のところから沸き起こる偉大なるマイナーアーティストによるもので、その刺激がその分野に詳しい人々の間で消化されて、表向きには見えない変革をもたらすということなんだろうな。
と定義の曖昧な言葉だけど、いつもとは別の切り口で考えたわけでした。
  

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